2月28日放送のゴロウ・デラックスに、謎につつまれた詩人「最果タヒ」さんが出演されます。
番組内では、編んだぬいぐるみ「初冠雪くん」が、最果タヒさんの顔の代わりをしており、ご本人は声だけの出演となっているようです。
謎の多いイメージを持たれている最果タヒさん。顔出ししない理由や、「最果タヒ」という名前の由来について、最果タヒさんの経歴を探ってみました。
最果タヒ(さいはて たひ)の名前の由来は?本名は何?

「最果タヒ」という名前はペンネームで、本名は公開されておりませんでした。
最果タヒという名前の意味や由来について、以前、自身のブログ綴っていました。
ペンネームがどのようにできたのかについてはいろんなところで聞かれていて、
タヒは「死をくずしたもの」「タヒチからきたもの」「夕日と読める」などなどをよく聞かれるのですが、しかしどれも違っています…、
特にここ数年は「死をくずしたものでは」と言われることが増えてきました。時代性かな。こわいね。
ただ、そもそも漢字をくずして書く「ネ申」といった表記の文化は名前を作った当時ネットにはなく、「死をくずしたらタヒ」という発想はまだどこにも存在していませんでした。
死と言われだす前はといえば「タヒチ」「夕日」のこの二つが本当によく言われていたのでした。ただ、これもちがって、言葉の音感というものが当時マイブームだったわたしは、「たひ」っていう音が面白いと気づき名前にしたのでした。
名前を作った頃は「タヒ」と検索してもモンゴルの馬しか出てこなかったので、むしろそれぐらい無意味な言葉だからこそ名前にした私としては、
こうしたいろんな由来があとあと飛び出してくるのは予想外で、あと、時代が変わるごとに、読み手が想像する「意味」が変容するのはおもしろい。
最果タヒさんは、昔から他人のペンネームや名前を作るのが好きだったそうですが、なぜか名前に想いを込めたらダメだと思っていたようです。
その意図は、想いとか理由があると名前に飽きてしまったり、自分の中での風化が早いからだそう。
そしてもう一つは、ひとと被りやすいと、ネットで活動するには検索とかで不利だから。との事。
無意味極めたつもりが、結果的には大量に誤読されたり(サイハテはよくサイカとかモカに誤読される)、
由来をミスリードされたり、よくある名前よりも目を引くようになり、それはそれでおいしいな、と思っています。
と自身のブログで語っており、紆余曲折あるものの、名前を気に入っているのだろうなと思いました。
最果タヒの素顔の写真は公開されてる?

最果タヒさんの顔写真も公開されておりませんでした。
その理由として、
作品の向こう側に作者の顔がうっすら見える状況があまり好きではない
と語っています。
顔出しは一貫して行っておらず、写真撮影の際も後ろ姿だったり本で顔を隠したりといった状態で写ています。
「作品を、作者という存在を知るためのヒントとして見られることが好きではない
とも答えていました。
顔を思い出しながらよりも、純粋に作品に没頭してもらいたいという理由から顔を出さない事にしているのではないかと思います。
最果タヒの大学や経歴・プロフィール
[box class=”blue_box” title=”最果 タヒ・プロフィール”]名前 最果 タヒ/さいはて たひ(ペンネーム)
誕生 1986年(30歳)
出身 兵庫県神戸市
性別 女性
職業 詩人、小説家
国籍 日本
代表作
2014年『死んでしまう系のぼくらに』
2009年『スパークした』
2007年『グッドモーニング』
主な受賞歴
第44回現代詩手帖賞
第13回中原中也賞
第33回現代詩花椿賞[/box]
2004年・中学生のときからブログで文章を書き始め、書いていた文章をみた読者から「これは詩として発表できるのでは」と言われ、2005年に『現代詩手帖』への投稿を始める。
2006年・第44回現代詩手帖賞を受賞。
2008年・京都大学在学中に『グッドモーニング』により当時女性では最年少の21歳で第13回中原中也賞を受賞。
2009~2011年 『別冊少年マガジン』にて漫画家やイラストレーターの方とコラボする、連作詩『空が分裂する』を連載。
2014年・第三詩集『死んでしまう系のぼくらに』を出版。詩集としては異例の3万部強の部数を記録し、第33回現代詩花椿賞を受賞。
2016年・第四詩集『夜空はいつでも最高密度の青色だ』を出版。
2017年・『映画 夜空はいつでも最高密度の青色だ』と題して映画化。
フジテレビオンデマンドにて『死んでしまう系のぼくらに』『夜空はいつでも最高密度の青色だ』収録の詩を原作としたショートフィルム番組『さいはてれび』が配信されました。
ブログに自分の詩を載せるところから始まっている最果タヒさん。
大学は京都大学に通われており、在学中に中原中也賞を受賞し若くして才能を開花させている方でした。
最近の最果タヒさんの活動は、詩や小説の出版にとどまらず、映画化や映像になるなど、映像の世界にも活動の場を広げています。
まとめ
読む人がいて、完成する言葉があると思う。読み手に一方通行で届いていくのではなくて、読み手が詩を、言葉の群れから見つけていくのかなって思う。これは、本でも雑誌でもネットでも同じ。 pic.twitter.com/kL85YcY4qM
— 最果タヒ(Tahi Saihate) (@tt_ss) February 23, 2019
現在横浜美術館で初の個展を開いている最果タヒさん。
詩の展示もユニークで、目に入る言葉が心に響きそうです。